2025-05-13

デンマーク旅行日記【4】

2025年の春休みに母娘でコペンハーゲンへ行きました。
4泊7日の珍道中の記録を、娘の許可をもらってここに記します。
興味のある方はお付き合いください!

★デンマーク旅行日記【1】はこちらから

★デンマーク旅行日記【2】はこちらから

★デンマーク旅行日記【3】はこちらから

深夜に目覚めてお金の計算

2025年4月3日、ホテルにて。
深夜3時に目が覚めてしまったので、
これまで使ったお金の計算をしてみました。

3月31日から4月2日にかけて、
交通費や食費などで使った金額は6万円くらい。
そして残っている現金は、34kr(約700円)。
持ってきたのは1000krだったので、
ちょうど良かったのかもしれない。
いや、もっと持ってきた方が良かったのかな…。

想定外の、
「クレジットカードの暗証番号がわからず
タッチ決済しか使えない」
という事態に不安を覚えます。
これから帰国まで、
どうかご飯だけは食べられますように!

その後再びベッドに入るも、
昨日のサイクリングで日焼けをしてしまったようで
首の辺りがかゆくて寝られません。
日焼け止め、持って来れば良かった。

今朝もホテルのクロワッサン

AM6時15分ごろ、娘が目覚めて「今何時?」と。
時計がないのをいいことに、
「もう6時半だよ」と早めの時間を言ってみると
すぐに起きてテレビタイムが始まりました、
しめしめ。

今日は電車で遠出して、マルメーに行く日!
早め早めの行動をしたいんです。

その間に、私はメイクタイム。
首も顔も日焼けがひどくて、
メイクしても消えない、赤いムラ…。
北欧の日差しが強いというわけではなく、
おそらく、年齢を重ねるごとに
日焼けに弱くなっている私の肌のせい。
化粧水を買った方がいいのだろうけど、
帰りの荷物が増える…と思うと
躊躇してしまいます。

メイクを終えて、朝食をもらいにロビーへ。
昨日と同じく、クロワッサン、お茶、りんご。
昨日は二人分を一人で運ぶのが大変だったので、
今日は娘も一緒に。

お茶はpukkaというブランドのティーバッグで、
いろいろな種類が揃ってました。
私は甜茶みたいなハーブティー、
娘はラズベリーティーをセレクト。

クロワッサンが相変わらず美味しい!
思っていた以上に、パン屋さんに行けていない。
本当は、おしゃれなカフェにモーニングしに行きたいと
思っていたんだけど、
娘が「綺麗なレストランは緊張する。
テイクアウトじゃないと落ち着けない」と
嫌がるのもあって。

なので、その分、
スーパーで買えるお菓子をいろいろ試すことにして、
朝食のデザートに、昨日買ったチョコレートも食べました。
お土産用に買ったお菓子、
自分用にもすべて一つずつ買っておいたのです。

王の庭から日本にビデオ通話

どうも私のiPhone、
楽天モバイルのつながりが悪いと思っていたところ、
無料の「海外ローミング機能」というのが
あることを知らなかった!
今日はこのスイッチをONにして、
私の実家の両親とビデオ通話を試してみることに。

のんびり支度する娘をできるだけ急かさないように、
でも最終的には少しだけ厳しめに声をかけて、
なんとかAM8時にホテルを出発。

駅に行く途中で、
王の庭から両親にLINE通話。
ちゃんと繋がることが確認でき、嬉しくなる!
今まで娘のスマートフォンの海外SIMに頼りっきりだったのです。

王の庭は、今日も鳥が可愛い。
ガチョウものんびりしています。

両親との通話の後、オニマガさんともビデオ通話。
昨日の自転車屋さんでお金が足りなくなってしまったことや、
お土産に買ったコーヒーのことなどを話しました。

それにしても月1000円ほどの通話料だけで
海外からビデオ通話をかけられるなんて、
本当にすごい時代になりましたね…!

Norreport駅からDSB(国鉄)に乗る

王の庭でビデオ通話を終えて、
Norreport(ノアポート)駅まで歩いた私たち。
通勤通学ラッシュの時間で自転車がビュンビュン!
クリスチャニアバイクもたくさん走っていて、
よくあんなにも早く運転できるなぁ!
と、思わず尊敬の目で見てしまいます。
体験したからこそわかる、その凄さ。

マルメーまでの乗車券は、駅の券売機で購入。
大人一人分を買ってホームへ行こうとすると、
「私の分は?」と娘。

子どもはいらないんじゃなかったっけ…
と思いつつ念の為調べると、
デンマーク国内は大人一人につき子ども一人無料、
ただし隣国スウェーデンのマルメーまで行く場合は
7歳以上の子どもは乗車券が必要
とのこと!
娘の気づきに感謝です。

というわけで、
もう一度券売機に戻って娘の分を買いました。

さっき、大人用を買った時は
うっかりデンマーク語のまま券売機の操作をしてしまった私。
今回はちゃんと英語に設定を変えて購入して、
「英語わかりやすい〜!」と不思議な感覚に。

そして、この時に気づいたのですが
大人と子どもの乗車券を一緒に買うと
セット価格で割引になる
ようです!
失敗した〜。

さて、気を取り直して駅のホームに着くと、
広い構内に驚きます。
広告などがなく、洗練されていてかっこいい。
行き交う電車を見ると、
昨日まで乗っていた地下鉄に比べて車両が大きい!

座席はファーストクラスと
スタンダードクラスがあるようですが、
スタンダードでも新幹線並みの
快適なシートとテーブル付き。

電車代が高いデンマークだけど、
これだけの立派な電車に乗れるなら納得かも?

まさに、「家庭は質素に社会は豊富に」が
実践されている気がしました。
税金や公共のお金は高くても、
国民の幸せ度が高い秘訣は
こういうところにあるのかもしれません。

乗り間違えた!

無事電車に乗れた!と思った私たちですが、
なんと反対方向の電車に乗っていたことが発覚。

地下鉄では切符の確認をされたことはなかったのですが、
今回は見回りのおじさんがやってきて、
私たちの切符を見ると、(英語で)
「この電車じゃない。次の駅で降りて、
コペンハーゲン中央駅までの切符を買って。
2階のセブンイレブンで買えるから。」と…。

Googleマップで現在地を確認すると、
確かに全然違う場所に来てしまっている!

ひとまず次の駅で降りて、
おじさんに言われた通りの切符をアプリで購入し
(セブンイレブンもありましたがアプリの方が簡単)、
レンタサイクルの予約をしている
マルメーのショップにも送れる旨のメールをして、
コペンハーゲン中央駅へ行く電車に乗り直しました。

この時、二階建て電車の二階席に座れたのが
ちょっと嬉しかったです。
後にも先にも二階建て電車には出会わなかったので、
これだけは、不幸中の幸いでした。

到着したコペンハーゲン中央駅は開放感があって、
ちょっと金山総合駅を思い出す感じ。

ここでなんとか、
マルメー駅へ行く電車に無事乗り換えることができました。
そして今回は、切符の見回りのおじさんは来ませんでした。

間違った電車で見回りにきてくれたおかげで、
早めに戻ることができて、本当に良かったです。
おじさん、ありがとう!!

景色を楽しみたい私と遊んでほしい娘

デンマークとスウェーデンを結ぶ
オーレスン橋からの眺めは最高!
広い海が綺麗で、
遠くに風力発電のタービンが並ぶ姿見えました。

一方、隣に座る娘は、景色にはまったく興味のない模様。

「ゆびずもうしよう〜」
「ゆびスマしよう〜」
「こっち見なくていいから、手だけやって」
と、ずっとうるさいので、
私は顔を向けずに声と指だけで
参加することにしました。

右側にはエースレンド海峡の美しい景色、
左側からは延々と流れる
「ゆびスマ〜、いち!」
「ゆびスマ〜、に!」
という楽しそうなBGM。

なんだかんだで幸せな時間でした。

マルメー駅に到着、レンタサイクル屋さんへ

当初の予定よりも約1時間遅れて、マルメー駅に到着。
ここでトイレに行っておこうということで、
有料の「トイレ屋さん」へ。一人10SEKでした。

それから、
駅の構内にあるレンタサイクル屋さんを目指します。
Googleマップは広い駅の構内だと道案内が正確に出ず、
お店を見つけるのに少し苦労しました。

お店は、地下駐輪場の中にありました。
なぜか黒い大きな犬も、お姉さんと一緒にお店番してました。

ここで貸してもらうクリスチャニアバイクを見て、
カーゴが昨日のよりもだいぶ大きいことにびっくり。
昨日のと違って屋根もついていません。

お店の奥からあごヒゲのお兄さんが出てきて
チェーンロック2つにタイヤのロック、
そして充電器を外して持ち歩くための鍵を渡され、
充電器は盗まれやすいので必ず外して持ち歩くように、
とのこと。

お兄さんは娘を見て、私に「Can she bike?」と質問し、
(英語で)「カーゴバイクは鍵が多くて手間がかかるので
普通の自転車二台に換えてもいいよ」と提案してくれました。

でも、せっかくなのでカーゴバイクに乗りたい!
もし難しかったりしたら、交換しにきてもいいですか?
と尋ねると、もちろんいいですよ、とのことで、
クリスチャニアバイクを持ってエレベーターで地上へと出発。

大きいバイクに対して、
エレベーターの大きさが普通すぎで不安でしたが、
ギリギリ乗せることができました。

タンバリンスタジオに寄り道

先日の記事に書いた通り、
この日のいちばんの目的は、公園めぐり。

公園めぐりの様子はこちらからどうぞ!

でも、私がマルメーに行きたいと思った
本当のきっかけは、青春時代に好きだった
スウェディッシュ・ポップの聖地だから!

というわけで、
プロデューサー、トーレ・ヨハンソンさんの
タンバリンスタジオがあるらしき場所にも行ってきました
(Googleマップで見つけたのです!)。

大好きだったカーディガンズの『Life』も、
Bonnie Pinkさんの『Heaven’s Kitchen』も、
原田知世さんの『Blue Orange』も、
タンバリンスタジオで作られたんですよね〜。
当時カジヒデキさんが、
マルメーのことをラジオで話していたのも覚えています。

写真の大きな建物の中の一部がスタジオになっているのか?、
スポーツジムの看板しか見当たらないので
本当にこの場所で正しいのかどうかは謎ですが、
記念に撮ってきました。

普通の公園、アートな広場も

そして、先日の記事で載せた公園以外に、
こんな場所もありました。

日本にあるような公園。

アート作品のようなものがたくさん並んでいる広場。

マーケットか何かで、可愛いテントが並んでいるところ。
ここは、ゆっくり見れば良かったなぁ。

先日の記事にも書いた通り、
マルメーはコペンハーゲンに比べると
自転車人口が少なくてとても気が楽でした!

手信号がスマート

コペンハーゲンもマルメーも、
自転車に乗る際の決まりとして、
「曲がります」や「止まります」を
後ろの人に伝えるために手信号を使うようなのですが、
現地の人たちのその仕草が、とてもスマートで素敵でした!

日本で娘と縦に並んで自転車に乗るときに、
私もよく手を使って「止まります」の合図をしますが、
娘曰く「ママのは、幼稚園の先生が
“はい、待ってねー”っていう時の手みたい」
だそうです。

スマートな手信号、練習してみよっと。

可愛いおうち

マルメーには、絵本に出てくるような
可愛いおうちがたくさん。

不思議なことに、
地区ごとに似たような家がかたまっているのです。
レトロな家が並ぶ地区もあれば、
新しそうな家が多い地区、
平家の多い地区、
団地のような建物が多い地区など。

集合住宅ではベランダに椅子を置いてある家も
よく見かけました。
北欧の人は、本当に日光浴が大好きなんですね。

つい日本語が出ちゃう

街がのんびりしているせいか、
気が緩んでつい現地の人に
日本語で話しかけてしまったのも
マルメーの思い出の一つ。

後ろから来た自転車に
「どうぞ、先に行ってください〜」と言ってしまったり、
若い学生らしき人に
「あ、消しゴム落としたよ!」って叫んでしまったり。

その度に「日本語通じないって」と
娘がツッコミを入れてくるわけですが、
どちらの人も笑顔で返してくれて、
言いたいことは通じてたんだよなー。
なんとかなるもんです。

あごヒゲのお兄さんは優しい?

無事時間までに自転車を返却すると、
レンタサイクル屋さんのお兄さんが
娘にお菓子をくれました。

昨日、現金が足りなくてサービスしてくれた自転車屋さんも、
このお兄さんも、似たようなあごヒゲを生やしていて、
「あごヒゲの人は優しい人っていうイメージになった」と娘。

幼い頃はヒゲを生やしている人が苦手で、
サンタクロースでさえも会うと泣き出していたのに!
良かったね。

マルメー中央駅でお買い物

それから、帰りの乗車券とお土産を買って
日本から少しだけ準備してきた
現金のスウェーデンクローナを使い切ることに。

券売機はクレジットカードのみだったので、
乗車券は窓口で購入。
今回は、行きで失敗した親子割引を適応してもらえました。

それから構内のCOOPで、
娘にはラズベリーヨーグルト、私はアップルソーダ、
それからキャンディバーとチョコレートなどを購入。
その後、パティスリーで名物のセムラを買って、
駅のフードコートのようなところで食べました。

食べながら、
ローラースケートをはいた二人の大人が
窓口で換金しているのが見えて微笑ましかったです。

電車に乗ってホテルへ帰着

というわけで、無事帰りの電車に乗れた私たち。

なんか静かだなぁ、疲れたのかな?
と思って娘に話しかけると
「今、空想の世界に入ってたのに!」とのこと。
失礼しました〜。

それにしても、車内アナウンスは
どこからスウェーデン語とデンマーク語を
切り替えているんですかね。
言葉の聞き分けができない私には
わかリませんでしたが、気になるところ。

デンマークの自然が多い地区では、
たくさんの鳥や野生の牛を見かけて感動しました。

駅からは、王の庭を歩いてホテルに帰着。
スーパーで何か夕食を買って行こうかと思ったけど、
娘が「お腹すいてないしトイレ行きたい」
というので、急いで戻ることにしました。

夕食はPIZZA HUSETのピザ

ホテルで少し休憩した後、
歩いて5分のところにあるPIZZA HUSETで
ピザをテイクアウト。

途中でちょうど良い広場を見つけたので、
そこで食べることに。

トマトソースとチーズだけのシンプルなマルゲリータは
生地がサクサクで美味しくて、
なんと3分の2を娘が食べました!

サンドイッチとかピザはめちゃくちゃ食べるのに、
なんでお米だと70gとかしか食べないの?
と尋ねると、
「家だとちょこちょこおやつ食べてるから
お腹空かない」とのこと。
確かにこの旅行中、スナック菓子とか食べてないからなぁ。

帰りがけにスーパー・Nettoでお土産用の缶ビールを買って、
日焼けでほてった首を冷やしながらホテルに帰り、
シャワーを浴びて、
私も娘もあっという間に眠りにつきました。

ユニットバスが難しい

それにしても、
ホテルのユニットバスの使い方がいまいち不明。
シャワーとトイレがガラスで区切られているのですが
床はつながっているので、
シャワーをするたびにトイレの床がびしょびしょに!
だからタオルを雑巾がわりにして
拭かなきゃいけないんだけど、
一体、みんなどうしているのかな?

そしていろんな意味で、
このホテルはミニマムなのです。
掃除もタオルの交換も、基本、しない。

レセプションにつながる電話もなければ、
歯ブラシもパジャマもティッシュも時計も
用意されていない。

でも、その分、部屋のインテリアが洗練されている。
欲を言えば冷蔵庫はあって欲しかったけど、
あったら生活感出てしまうもんね。

この日は入口の工事がだいぶ進んで、
ロビーの床がレンガ調に出来上がってきていました。

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